忙殺寸前だった数週間前、彼女から「飲みに行こう」というLINEをもらう。もう少しだけがんばって生きようと思った。何度も大切に読み返したい記事を書いてもらったので、少し遅くなっちゃったけどわたしもアンサーしてみる。
五反田は『夏冬』へ。予約をとってくれていたおかげでスムーズに入店できた。
さすがの人気店、賑わい方が半端ねえ。『裏さらば』で観たときからずっと行きたかったのでうれしかった。あまりにも楽しみすぎて、ちょっと森田さんに寄せた服装で行っちゃったくらい。
お肉もお酒もとびきり美味しい。ナカの量がバカみたいに多くて爆笑した(褒めてる)。ご主人とおかみさんのサービス精神を随所に感じる。
紙タバコ吸います、と言ったら灰皿に氷を入れて持ってきてくれた。ありがてえ。このご時世の東京で喫煙可能店って本当に少ないので、二重の意味でありがてえ。
ふたりでビールとバイスサワーなどなどを飲みながら、とりとめもなくいろんな話をした。
たぶん近くの席にいた人もお笑いファンで、わたしたちがうるとらブギーズの1本目の話で盛り上がっているときにめっちゃこっち見てた(らしい)。なにそれ最高じゃん。話したかったな。このブログ見てくれていたらいいな。
彼女とはじめて行った祐天寺は『もつやき ばん』で、いつの間にか隣の人たちと話していたことを思い出した。狭い居酒屋は隣との距離が近いぶん、良いグルーヴが起きやすい(逆も然り)。
話した内容は、わたしも同じく断片的にしか覚えてない。断片的なふたりの記憶を合体させるのもおもしろいな、と思う。
ブログのこと、書くことについての話はわたしが一方的にしていた。
彼女は「趣味が近い人ばかりフォローしているから、同じものを観た人の感想がすぐ流れてきて、じゃあわざわざ書かなくてもいいかって思っちゃう」と言っていてめちゃくちゃわかるなと思った。そういうこと多いよね。
でも誰が感想を書いていたとて、わたしはあなたの感想が聞きたいし文章が読みたいのよ。わたしは一方的に彼女のファンなので、ブログを開設してくれたときは本当にうれしかったのだ。
あと、彼女が推しの話を楽しそうにしているのを聞くと、こちらまで楽しくなるのですごい。素敵な関係だなあと思うのです。
それにしても『夏冬』、素敵なお店だったな。またぜひとも行きたい。
さらばのYouTubeですっかり見慣れた五反田の街を歩く。ここに「おにやんま」があるのねと確認しあったり、某事務所の前をこっそり通ったり、この川に森田さんとブクロさんはTシャツ落としたんだな、と思ったりした。2軒目の記憶は同じくあんまりない。楽しかったなあという余韻だけが、今でも確かに残っている。それでじゅうぶんすぎるくらいでしょう。ただただ楽しいひとときがどれだけ大事か、思い知らされた1年だったように思う。
さらばにゆかりのある地で写真も撮ってもらっった。わたしが恥ずかしがっているところもちゃんと写真におさめてくれるあたりがやっぱギャルですげえ好きだなと思った。
帰り道、少し長い距離を歩いてみる。夜の街ってふつうに歩くだけで楽しいから不思議だ。レモンサワーが進む。蓋つきのレモンサワー考えた人って天才だよな。
わたしが好きな『(LIKE A)TRANSFER GIRL』と、彼女が好きな『不思議な夜』を流しながら歩く。フェスで人気曲をしっかりやるバンドはマジで偉いよ。斜に構えないほうがカッコいいに決まってるんだよね。
酔って『(LIKE A)TRANSFER GIRL』は今の時期にぴったりなんよねって熱弁してた気がするけど、よくよく聴くともうちょい寒い時期のような気もする。どうかな。皆さんはどう思いますか。
これもはじめて会ったときのことで、ベボベの話ですごい盛り上がって、ああこの人とめちゃくちゃ友達になりたいと思ったのを覚えている。我ながら記憶力がよすぎてキモい。
別れしなの寂しさがエグくてしんどかった。SHIROの練り香水をいただいたので次の日から早速つけている。ホワイトティーの香り、やっぱり好き。
生まれも育ちも年齢もまったく違うのにいろんな話で盛り上がれる友達ができたのは、他でもないインターネットと好きなものたちのおかげだ。インターネットがなかったら、今ごろ友達が超少なくて病んでいたと思う。
わたしとは正反対の明るくてやさしいギャルな彼女と繋がっていられるのも、インターネットと好きなものたちのおかげ。楽しい思い出がいっぱいできた。
思い出を更新できるように、彼女が遊びに来てくれたときに案内できるように、今度住む場所のことももっと知って好きになりたいなと思った。
不思議で最高の夜だった。生きてまた必ず会う。