真夜中の洗濯機

長期記憶にするための覚え書き

大好きは大嫌いだよ

「まだ全部預けたわけじゃないよ」。

 

『大豆田とわ子と三人の元夫』で、石橋静河さん演じる早良が放ったセリフ。

作中では、その後の文脈も含めてまあ印象の悪いセリフとしてその場を漂っていたのだけれど、自分の日常に当てはめて考えてみるとなんとも意外にしっくり来る。

というのはどうしてかというと、最近どうしても仕事で力みすぎて無駄な空回りが続いていた。まるで全部預けてるみたいに、ほぼ素の自分をまるごと晒す寸前までいってた。でもそれは組織で生きていくうえで非常に不利で不用心な手段だ、防御しているようでいて隙間がガラ空きだった、ということを最近になって学んだ。

まだ、というか、未来永劫預けるつもりはない。今ははっきりとそう思う。

仕事好きだし、頑張りたいけど、わたしがわたしを本当に預けたい場所はちゃんと別にある。

なので、そんな自分を守るためにうすい膜を張る。いい意味でね。いい意味で。

そんなことを思う連休明けだった。やっぱり連休が嫌いだ。喪失感に耐えられない。

 

休みの日にビジネス書が読めない。目が滑る。

タバコが吸えてコーヒーも美味しい、よく行くカフェがあるんだけど、そこに行ったとて読めない。アイスが乗ったコーヒーを啜り、メンソールのカプセルを怠惰に潰しながら、同じく持ってきた小説のページをめくる。

今は『ハケンアニメ!』を読んでいる。ゴールデンウィーク付近で買って積んでた。おもしろい。これで人を殴ったらそこそこの怪我しそうだな、ってくらい分厚い。

分厚いものはいいよね。本も高級食パンもサンドイッチも、分厚いとテンション上がる。

 

帰りがちょっと遅くなっちゃって疲れたけど、オムライスを作って食べた。有言実行。

卵の賞味期限、よくよく見たら10日過ぎてて、冷蔵庫の前で乾いた笑い声が出る。加熱したらいけるやろと思って普通に焼いて食べちゃった。ケチャップでハート描いた。

トールにハート書いてほしいよう…と思いながら静かに食べた。ドラゴンのしっぽってどんな味するんだろ。男子中学生と同レベルの妄想。楽しい。

基本的にうちにある食べものは賞味期限が切れてる。わりとマメに自炊するのにね。おかしいね。冷蔵庫の中だけ時空歪んどる?