映画館が閉まる前、ヘッスラかまして『パーム・スプリングス』を観てきた。
前評判をあえてあんまり見ず、ほぼ『キービジュアルがめちゃくちゃかわいい』という理由だけで観に行ったところ、かなり好きな部類のタイムリープものだったので大満足。
コンパクトな構成で一切ダレることなく観られて、面白かったなあ。
コミカルな場面でドッと笑いが起きていて、そういう空間に身を置くことが久しぶりだったので無性に嬉しくなってしまった。
自分の行動ひとつひとつで未来を変えようともがくヒロインに勇気をもらえます。ちょっと心が元気ないなぁという人にぜひ勧めたい。ちょうどよい塩梅で下ネタが挟まれているのも個人的にツボで良かった。映像の綺麗さも目の保養になったし。
歳を重ねるごとに結婚する意味を見いだせなくなっていて、いま一番心が乾いて荒んでいる自覚がある中で、『この人といたら退屈しないかも』という動機で結婚するのもアリなのかなあ、と、この作品を通じて新たな価値観を教えてもらえたような気分です。映画館を出たあとの清々しさったらなかった。
しばらくフラフラ散歩して、スサシのワンマンライブに向かった。去年のCD最速先行でチケット押さえてて、楽しみにしていた公演。ギリギリ無事に行けてよかった…
背面モニターの映像+激しく点滅する照明+鼓膜ブチ破る爆音、もう快感でしかない。終始ずっと具合悪い時に見る夢みたいでマジ最高、ずっとキマっていたい。スサシは神#ハピダイツアー
— すみ (@__0227ml) 2021年4月24日
『今こそカウンターカルチャー』『表現は武器になる』とフロントマンが言ってくれるバンド、信頼しかできないでしょ。 #ハピダイツアー
— すみ (@__0227ml) 2021年4月24日
まずもって、ライブハウスで食らった耳へのダメージってどうしてこんなに愛おしいのでしょうか。スサシが鳴らしていたクソめちゃくちゃうるせえ、もはや暴力レベルの爆音によって2日間くらい耳の調子おかしくなったけど、その間ずっとニヤニヤしちゃってた。
きちんと最後まで立っていられた証のような気がして。
ライブハウスに行かない(行けない)期間が長すぎて、ちょっとポエミーになりつつある。
「B◯SHのメンバーを全員まとめたらイチロックみたいな感じになる」という表現、シンプルに『そんなわけねえだろ』と思った。頭おかしい最高大好き超ハッピー #ハピダイツアー
— すみ (@__0227ml) 2021年4月25日
去年、サブスク解禁されたタイミングで曲聴きまくってハマったので、今回はじめて生でライブ観たんだけど、MCもしっかり面白くて大好きになっちゃったなスサシ。向かうところ敵なしやんけ。
母がさだまさしのオタクだから遺伝してるのか知らんけど、わたしが好きになったり気になるバンドはみんなMCがおもろい。
ツイートにも書いたけど、VJの効果もあってかずっとキマリっぱなしみたいな空間、最高にピースフルだったと思う。クソみたいな現実を思いっきり破いてくれそうな轟音に身を委ねている間だけは、煩わしい雑音もしょうもないニュースも全部忘れられそうな気がした。
配信ライブも便利でいいけど、やっぱり生音で鼓膜が揺れる瞬間の高揚感を味わってしまうと、元には戻れないんですよね。
これ、ずっと生で聴きたかったからセトリに入ってて嬉しかったなあ。
緩急のつけ方すらもカッコいい。
アワーミュージック 歌詞「SPARK!!SOUND!!SHOW!!」ふりがな付|歌詞検索サイト【UtaTen】
アワーミュージック 聞こえるか
君の手をひいてく
ずっと遠くまで一緒に行こう
1人なんだ 1人なんだ
1人なんかにさせないぜ
手をひいてく
1人なんだ 1人なんかにさせないでくれよ
アワーミュージック
実家にも帰れず飲みにも行けず、会社と家を往復しながら自然と『孤独』について考えることが増えていたので、このフレーズで泣いてしまった。
キマれて笑えて泣ける。スサシ、感情のぜんぶを担ってくれるバンドなのかもしれない。
もともとひとは孤独だし、たとえ結婚したり家庭を持ったりしても孤独でいることになんの変わりもない。それは寂しいことじゃないはずなのに、誰かもイマイチわからない他人の目はどうしても気になってしまう。
でも、それこそ好きなものやことを通じて、ゆるく何かしらと繋がっていられたらそれでいいんじゃないかな、と最近は思う。
星野源の最新曲 “不思議” の配信がスタートしました!
— 星野源 Gen Hoshino (@gen_senden) 2021年4月26日
“不思議”の歌詞はこちら!
ぜひ読みながらお聴きくださいね。
ご感想はハッシュタグ #星野源 #不思議 までお待ちしています!https://t.co/agIwzniDaO pic.twitter.com/gLxTkiZIm2
星野源さんの新曲『不思議』の、
孤独の側にいる
愛に足る想い
二人をいま 歩き出す
この部分にも、 独りでいるまま誰かを愛することの尊さやうれしさがギュッと詰まっていて、わたしはわたしという個体のまま、孤独なままで誰かを好きでいても大丈夫なのかもなぁ、と少しずつ思えて、苦しかった気道のあたりのつっかえが少し楽になった。少しずつだけど、大きい一歩だ。
今日もまたエンタメに心を救われている。