真夜中の洗濯機

日々の記録

ほれっ・ぽい

「素麺かあ」(ワールドビジネスサテライトを観ながら)

「はあ、楽しい」(ひとりでジントニックを飲みながら)

「うっ…てんヤーマン…」(本当は松屋でごろごろチキンのバターチキンカレーを食べる予定だったのに、同じ通りにあるてんやに吸い込まれながら)

「都市ガス安い〜最高〜」(プロパンガスより安いガス料金の請求書を見ながら)

一人暮らしをはじめて、独り言が尋常でなく増えた。面白いなと思って細々と記録している。 

 

夜、出窓のすりガラスから見える真っ黒い空と街頭のグラデーションが好きで、毎日眺めている。

誰かの上を滑っていくだけで、深いところまではまだ触ることができていない人生のことを考えながら、いつのまにか寝ている。

 

破壊衝動がある。

突然泣き出して、まわりのものを叩き壊してまわったらあの人はどういう顔をするだろうか。

職場へ向かうことを投げ出して、携帯を川に捨てて、どこか遠くの海へ逃亡したらどうなるんだろうか。

実行はしないけど、たまに衝動に駆られてどうしようもなくなるときがあって、そういうときは決まって暴食か酒をしこたま飲むか適当な男性に連絡をするかの3択のうちどれかを選ぶ。破壊衝動を別の欲望に変えることでなだめすかして、日々の平穏を保つライフハック。ろくでもねえな。

 

海の藻屑になる、ということばを最近、何かにつけて思い出す。桜庭一樹砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』の中に出てくるワード。

傍から見たら決してハッピーエンドではない物語だったけれど、藻屑になった本人からしたらこの上ないハッピーエンドだったのでは?と、先日の星野源さんANNで語られていた『社会的・普遍的(と思われている)幸せと、当人が感じる幸せの差』の話を聞きながら考えた。

星野源オールナイトニッポン』を聞くたびに、このようなある種のマイノリティ的感覚を持ち尚且つきちんと言語化してくれるひとが、お茶の間のスターとして活躍してくれていることのありがたさを感じる。

うわー、『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』読み返したくなってきたな。実家に置いてきてしまった…。

 

好きな人の対談記事を読んでいて目についた、『街を歩いていてあの人綺麗だな、と思うことは毎日のようにあります(笑)』という文言が頭にこびりついて離れない。好きな人に綺麗だなと思われる側の人間になりたい。

 

めちゃくちゃ惚れっぽい。が、わたしが好きになったひとは大体わたしのことを好きになってはくれない。だから好きなのかもしれない。つくづく生きづらい人生だと思う。

一人暮らしも軌道に乗ってきたので、また少しずつ書くことを再開していきたいなと。