真夜中の洗濯機

長期記憶にするための覚え書き

たった一度きりの瞬間だってきっと

クリープハイプの、幕張メッセでやるライブ。心の底から行きたかった。

ここ数ヶ月、クリープハイプを聴き続けることで失恋の傷を慰めていたので、生で聴きたい曲がたくさんあった。この動画を見た瞬間、自然と涙がボロボロ出た。

 

ライブに行けなくなってどれくらい経つだろう、と考えてみる。最後に行ったのはPerfumeの東京ドーム。そこからどんどん情勢が変わって、はや2ヶ月弱くらい経ったらしい。

わたしはライブが大好きだ。間違いなく自分の人生を形成してきたもののひとつだ、と思う。

声優のライブに行きたくて、高校生のときは誕生日と同時にコンビニでのバイトをはじめた。コンビニを辞めたあとは、スーパーで2年間ほぼ休みなく働いた。周りの誰よりもシフトに入っていたけれど、土日は休みがちなので友達にやや咎められていた。バイトに気力を全振りしすぎて学校ではずっと寝ていた。もう少し真面目に過ごしていればよかったなあと思わなくもないけれど、あの生活をしていなければ今の自分はいないわけで、結果的によかったのかなと思う。思えば高校生のころから都内に頻繁に行っていたおかげで、クソ田舎に住む高校生にしては無駄に土地勘だけがあった。それは今でも良い方向に作用していて、例えば仕事で訪れる土地もライブ・イベント会場の近くだったりすると記憶を頼りに道案内ができる。あと、例えば家族や友達がライブに行くときには「ここのご飯美味しいよ」とか「武道館の周りには食べるところがほとんど無いから、都営新宿線に乗って神保町まで出るといいよ」「さいたまスーパーアリーナの近所には美味しい焼肉屋さんがあるよ」などといったアドバイスができる。

大学生になると、夜行バスを使って遠征にも行くようになる。遠くにはまだあまり行ったことがないけれども、名古屋大阪仙台は今でも『近いな』と感じる。夜行バスに乗るのは、未だに大冒険感があって好きだ。仕事の都合でなかなか乗れなくなってしまっているのが悲しいくらい。落ち着いたら、また夜行バスに乗ってどこかに遠征に行きたい。つめたい足をこすり合わせてブランケットにくるまりながら、ちょっと生活に余裕が出たことにより乗れるようになった3列シートで寝たり、PA休憩で外に出たときの外気に心がはずんだり、バスが来る前に新宿の適当な家系ラーメンを食べて腹ごしらえをしたのを、いまでも鮮明に覚えている。バイト後に家に帰らずそのまま夜行バスに飛び乗り、帰ってくるなり1限に出席したこともあった。わたしがよく遠征をしていたころはまだバスタ新宿ができる前だったので、いつも新宿のよくわからん暗い路上でバスの光が見えるのを待ちわびた。

自分が遠征したライブで嬉しかったことは、たまたまその3日前のバイト先で見かけた人のライブでその日の話をそのまましていたことである。とある物産展でバイトをしていたときに、ちょうどその人が通りかかったのをハッキリ見たのだ。そのとき面白かったことや食べたものの話をしていて、ここに来なければ永遠にこの話を知ることはなかったのだなあと思い、自意識過剰ながら運命めいたものを感じた。月並みな言葉だけれど、ライブは一期一会である。同じライブは二度とない。その瞬間だからこそ生まれた大切な思い出を、頭の片隅にそっとしまって、たまに取り出しては撫でる。

思えば、銭湯やスパが好きになったのも遠征するようになってからだ。名古屋駅にほど近い、あんまり治安が良くなさそうな繁華街のど真ん中にあったスパが大好きだったのです。ずいぶん前に無くなってしまったけれど。確か隣はアダルトショップだった気が。

 

社会人になってからも、心を奮い立たせてくれたり慰めてくれたり支えてくれたりするのはいつだってライブだった。辛い仕事も、上司からの叱責も、「あと何日頑張って仕事に行けばライブがあるから頑張ろう」という気持ちひとつでどうにか乗り切れた。

成人してからは、ライブ終わりに飲む酒がこの世でいちばん美味しいことを知った。

ライブハウスによく行くようになる。好きなライブハウスがたくさんできた。千葉LOOKは外観がまず好き。あと、駅の近くに美味しい家系ラーメンのお店がある。また食べたいなー、本当に美味しかった。

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 渋谷eggmanは、あのこぢんまりとしたまるい空間が好きだ。どこでも見やすい。

渋谷のライブハウスの中だといちばん好きかも、でもクアトロとかも好きだな。中が意外と広い。O-EASTは、近所のホテル街を通るたびに意味なく爆笑してしまうのであんまり(とばっちり)

聴きたかったダンスミュージックはリキッドルームにあるらしいのだけれど、実は行ったことがない。恵比寿LIQUIDROOM。今年のどこかで行けるといいな。

 

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新木場STUDIO COASTは缶でハイネケンが飲めるところが好き。あと、個人的にCOASTで観たのが思い出深いライブばっかりなので、その補正もあって好きなのかも。いちばん思い出深いのはぶっちぎりで松野莉奈さんプロデュースの『自習』。あの思い出は何年経ってもぜんぜん色褪せない。周りはなんもないけど、帰り道に適当なところで降りて飲むので問題ない。

青梅と青海を間違えたことはないけど、Zepp DiverCityに行く前に大手町と大井町を間違えたことならある。地味なミス。Zepp TokyoもDiverCityもどちらも好き。ダイバーシティに入っている成城石井で、普段行くスーパーには売っていないチューハイを買って飲むのが好きだ。ちょっとしたピクニック。そもそもライブ以外でお台場に行くことがほぼ無い。デートとかもしたこと無い。わたしにとってのお台場は、ライブTシャツを着て降り立つためだけに存在する土地である。

 

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 忘れちゃいけない、赤坂BLITZ!桜の時期には、よく桜の写真を撮っていた。駅から近くてステージも観やすくて好き。無くなってしまうのが惜しい。

これ、ちょうど一年前くらいに撮った写真だ。懐かしいな。

 

今年に入ってもうひとつ、大好きなライブハウスができた。大岡山PEAK-1。

ribboncitron.hatenablog.com

個人的・また行きたいライブハウスランキング、堂々の第一位です。投げ銭システムをはじめていたので、さっそくこれから支援してくる。

 

フェスにもよく行くようになる。ひとりで行くのも、好きなひとと行くのも楽しいことを知る。おい元彼見てるか?わたしは未だにあなたと会場で撮った自撮りを消せません!!!!!
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これはCDJで撮ったビールと唐揚げの写真。色合いが体に悪そう。

ロッキンのコンクリート照り返しまくり灼熱地獄も、CDJ最終日の年越し後から閉幕までの眠気のピークも、どちらもまあまあ過酷なのに毎年行ってしまうのは何故なのだろうか。

多分、あの場所でしか出会えない音楽との出会いがあるから行ってしまうんだと思う。フェスで観てから好きになったバンド、いっぱいいる。

例えば、忘れらんねえよとか。


忘れらんねえよ『バンドやろうぜ』

去年、朝一発目にビールを飲むと体調を崩すことを学んだので、今年は学びを実践したかったのだけれどどうだろうか。無事に開催できることを、今はただただ祈るしかない。

 

ライブに行くようになって、もちろんひとりで楽しむのも大好きだけれど、趣味でつながった友達がたくさんできた。会場で会ったり、Twitterを通じて知り合ったり。地元の友達が全然いないので、もし結婚式をするとしたら趣味の友達ばかり呼ぶことになりそう。まあ結婚式はおろか彼氏できるかすら危ういのですが…

同じ趣味でつながった友達とは、出会って数年経ってお互い全く好みが変わってしまっても仲良くしてもらえていたり、逆にまた合流したりするのが本当におもしろい。推しの話を聞かせてもらって、逆にこちらが興味を持ってハマったりすることもザラにある。

結婚した子も、結婚式に招待してもらった子も、お子さんと会わせてくれた子もいる。結婚式、爆泣きした。ふつうに日々を生きていたら絶対に交わらなかったであろうひとたちとわたしをつないでくれたのは、他の何でもない推したちでありライブなのである。まだまだ会ってみたい、あるいはひさしぶりに会いたいひとがたくさんいる。

ライブは、わたしの孤独を救ってくれたただ唯一の存在だ。

手元に何かが残るわけでなくても、思い出やそれにまつわる記憶はこんなにもしっかり残っていて、わたしの形をつくっている。

 

改めてこの状況に直面して、なんの躊躇いもなくライブに行ける日々がどれほど尊いものだったか思い知った。だからこそ、平穏な日々が戻ってきたら今まで以上にたくさんのライブに行きたいなと思う。あくまでも自分の生活を崩さない程度に。お互い楽しくいられる距離感を保ちながら。楽しいライブは、楽しい普段の生活があってこそだ。

それまでは、自分にできる支援をしたり、こういうふうに楽しかった思い出を取り出して、家の中でひたすら見つめる。それを粛々と繰り返す。

当たり前の日々が、1日でも早く戻ってくることを切に願う。

あと、他の人の楽しかったライブの思い出も聞きたい。誰か書いてください(他力本願)