真夜中の洗濯機

長期記憶にするための覚え書き

シラフで酔狂(Creepy Nutsのラジオイベントに行った)

Creepy Nutsのラジオイベントに行ってきた。

本会場のチケットは全然取れなかったのでライブビューイングで。

偶然にもTwitterのフォロワー殿が同じ会場にいてびっくり。さすが天下一のマッチングアプリオールナイトニッポン菅田将暉Creepy Nutsがマッチング成功するのも頷ける。

 

事前にどんなことをやるイベントか、という情報が全くなく、ほぼ怖いもの見たさと改編突破して欲しいという気持ちだけで行ったけど、蓋を開けてみたらただただ「普段通りのラジオ」をやる2時間半だった。途中にイベントならではのコーナーを挟んだり(ex.地獄)もしたけど、基本は普段通りの構成のまま。ステージ上にラジオブースを構え、ふたりはお互い向き合ってしゃべる。客はそれをじっと見ている。側から見たら異様な光景だと思う。イベントなのに客の方見てねえし。

誇張し過ぎたヒップホップ観に囲まれた空間の中にポツンと置かれる、いつものラジオブース。ちぐはぐな感じもどこか彼ららしくてニヤッとした。

 

ライブパートあるなら絶対下げるだろと思ったのに、ラジオブースがずっとそのままなのにめちゃくちゃグッときたわけですよ。深読みオタ、もといリスナーなので、片付ける段取りがなかったのかもしれないけども意図的なのかな〜とも思ってしまう。

ヒップホップと深夜ラジオ。わりと対極にあるようなコンテンツ。それでいて、パーソナリティーのふたりを形成してきたもの。

ふたりが深夜ラジオリスナーと近しい精神性を持っているおかげで、遠いものに見える2つが不思議なくらい調和した番組になっているのが『Creepy Nutsオールナイトニッポン0』の大きな魅力だと私は思っている。この番組を聴いてヒップホップに興味を持った人、きっといっぱいいるはずだ。私のように。「フリースタイルダンジョン」も毎週見るようになった。

ラジオブースがある板の上でパフォーマンスするふたりを見られたのがとても嬉しかった。

 

大枠はもういろんな人がツイートしてると思うので、小ネタを記録しておく。

Rさんのデリヘルのくだり好きすぎた。絶妙なタイミングでサッとあの話を出してちゃんと落とすのがすごい。さすが落語家。

 

怪文書こと『大江戸シーラン』、松永さんの天才的なメール読みのうまさが光るコーナーだから大好き。読んでる姿を見られるのも嬉しかった。放送時間が遅すぎてミクチャは見られんのですよ。アフタートークは見てるけども。

あとサングラス普通に似合ってて悔しかったです。あの佇まい、全国の松永ギャル(存在しない概念)の魂を狂わせる。

 

そう。ジブさん来た。 パフォーマンスしてる姿をリアルタイムで見るのが初めてだったので「すげえ、本物だ」とずっと圧倒されてしまった。

本放送でもバチクソいじり倒された「テキーラの瓶、みたいな感じで超ビンビン!」という酔った勢いから出たおちゃめパンチラインもちゃんと生でやってくれる懐のデカさ。痺れる。

大阪は梅田の道端、新潟は長岡の道端からここまで登り詰めてきたふたりがレジェンドと一緒にパフォーマンスしている様は、まだまだヒップホップの歴史を全然知らない身から見ても眩しいくらい輝いていた。お前らがNo.1ヒップホップドリーム。

 

そんな感動的なシーンもありつつ、ベースはやっぱり変わらない男子中学生ノリ。「自分を誇張するためにミュウを持っていると嘘をついていた」松永さんの話とか、無駄に手の込んだ番組特製カードゲームで対戦する姿とか。イベントだからとテンションを変えることは1ミリたりともしない。「嘘をつかない」と客の前で宣誓したRさんのように。改めて振り返ってみるとあのくだり何だったんすかね。

宇多さん、追々ゲストで来てくれるっぽいので楽しみ。

 

これです。

 

数日経ってみても、やっぱりこのひとこと以外に総括の言葉が見つからない。

というか番組自体もずっと「シラフで酔狂」なのだ。Rさんもどっかのタイミングで松永さんに向かってボソッと「ずっと何言ってんねん」って言ってた気がするんだけど、リスナーも「ずっと何言ってんねん」と思いながら毎週聞いている。それでも楽しい。それが楽しいし、何よりも尊い時間だなと心から思う。

 

去年の夏ごろ、この番組を聞きはじめてあまりのくだらなさに救われた。転職活動の辛い時期も、この番組があったから乗り越えることができた。平井さんが風になったくだりを浜松町のオフィス街で歩きながら聞いた。今でも覚えている。人目も憚らずわりとデカい声で笑った。久しぶりに心から笑えたなと思った。

同じ周波数のムジナ、もれなく社会不適合者(そうでない人ももちろんいると思うが)で埋め尽くされた会場の様子と、自分がいるライブビューイング会場の様子を見ながら、同じような思いをもってみんなこの場に集まっているのかな、と勝手に感慨深くなるなどした。普段はひとりで聞いている番組を、同じく好きな人たちがこんなにいるんだ、ということにも感動した。可視化されてはじめて気づくことはたくさんある。

 

ribboncitron.hatenablog.com

 思えば昨年書いたこの記事も、『Creepy Nutsオールナイトニッポン0』にハマり深夜ラジオ熱が再燃した勢いで書けたところがある。

改めて読み返してみると、深夜ラジオのクロスオーバー性とヒップホップのサンプリング文化に通ずるものがあるかな、と思えた。遠いもののようで、親和性があるコンテンツなのかもしれない。それを気づかせてくれたCreepy Nutsの二人はやっぱりすごい。

本当に楽しい、夢のようなイベントだった。絶対に改編突破してくれ頼む。

これからもずっと、忙しい夜をともに過ごせますように。