真夜中の洗濯機

長期記憶にするための覚え書き

改札前で定期を出すタイプ

「お前って、改札前で定期出すタイプだろ。一緒にいてなんとなく気づいてきたわ」

以前付き合っていた人に言われた言葉である。

最近よく頭の中でリフレインしている。

数年前に一度だけ言われただけなのに。

たぶん、本質的には3年前と何も変われていなくて、でも変わりたくて、毎日もがいている。

 

その人とは3ヶ月だけ付き合って別れた。正確に言うと、音信不通になった。急にLINEに既読がつかなくなり、連絡が取れなくなったのだ。たぶんブロックされたんだろう。

一度だけかけたことがある携帯の番号も呼び出してみたものの、永遠につながらないまま終わった。

ちょうど年を越す前、クリスマス直前の出来事だったように思う。生まれてはじめて彼氏がいるクリスマスを迎えられると思っていた私は絶望し、そこからどんどん歯車が狂い出した。

 

しかし私の一番弱くてダメなところは、周囲の人に「音信不通になった」と正直に打ち明けず、「うまくいかず別れた」と嘘をついたところだと思う。

ここ数年で些細な嘘を無意識に重ねてしまうことが増えた。

他人のための嘘のパターンもあるけれど、自分の保身のための嘘がほとんどだ。意識しているときもあれば、完全に無意識にやっているときもある。

 

この言葉を突きつけられてから数年が経ったけれど、また改札前で定期を出すようなギリギリのことが続いてしまっている。仕事でもプライベートでも。

そのたびに、人間が本質をガラッと変えるのは本当に死ぬほど難しいのだな、と痛感する。

自分を省みつつ、コントロールしながらなんとかやっていくしかない。

当たり前のことが身に沁みる冬。