行ってきた。暑かった〜〜〜〜!!!
いろいろ書きたいことあるのですが取り急ぎ、大好きな2組の感想だけ書き殴っておきます。忘れたくないので、忘れないうちに。
SAKANAMON
1. ミュージックプランクトン
2. 幼気な少女
3. 鬼
4. 矢文
5. マジックアワー
6. TSUMANNE
7. ロックバンド
出囃子の「コミュニケーション・ブレイクダンス」が鳴り、3人が登場。
藤森元生さんが珍しく黒シャツを着ており、あまりのスタイリッシュさに言葉を失うオタク。(余談)
「ミュージックプランクトン」は、導入をアコースティックバージョンにしての披露。
導入で引きつけることで、イントロの素晴らしさがより引き立つ気がする。だって聴いてくださいよこのイントロ。一回聴いたら忘れられなくないですか?たぶん一生好き。葬式で流してほしい。
「鬼」、はじめて聴いた人に結構ウケるようで、終始周りから笑いが起こっていた。おそらく昔の曲しか知らないっぽい人たちも楽しそうに笑っていて、なんてピースフルな空間なんだろう、と嬉しくなり私はちょっと泣いた。
鬼怖い、ワニも怖い、でもカニはめっちゃうまい。大体これだけしか歌ってない曲なのに、メロがアホみたいにカッコいい。この曲でも如実にわかる、SAKANAMONの中に同居した「ヘンテコさとカッコよさ」のギャップにずっとずっと夢中になっている。それは多分、これからも。
【3ヶ月連続配信Single第二弾!】SAKANAMON「鬼」MV
『矢文』を聴きながらぼんやりと、SAKANAMONも大きな的の中の小さい当たりを狙うようなバンドなのかな…と考えていた。最初に当たる面積は小さいかもしれないけど、当たった分の点数はデカい。ハマる人にはとことんハマるし、生涯ずっと好きでいられる音楽になる。
だって、まずコールアンドレスポンスの文言が「つまんねーよ」なのである。藤森元生さんが「音楽を好きで、ここに来ているということは、ここで思いっきり忘れたいことがあるんだと思います」「仕事やバイトでつまんねーなと思うこと、あるでしょう!それを思い浮かべて!」的な感じで客を煽るのである。
どこまでもド直球じゃなくて、ほんの少し捻くれているなと思う。でも、そこがたまらなくどうしようもなく好きだ。
少し捻くれた抜群のセンスを軸に、バラードからユーモア溢れる曲まで完璧に魅せる、彼らの音楽がずっとずっと好きだ。
藤森元生さんは「いや〜暑いですね。僕は夏は嫌いで…暑いし…だいたい家で引きこもっているんですけど、ロッキンだけは唯一好きです。毎年呼んでもらえていて嬉しいです。ありがとうございます!」
森野さんは「SAKANAMONは2013年から6回目の出演です。去年はWING TENTでやらせてもらっていて。以前はどんどんステージを大きくしていこう、という気持ちもあったけど、今はステージを用意してもらえている、ここに立てていることがとてもありがたいな、と思っています。本当にありがとうございます!」
と、毎年呼んでもらえていることへの感謝を口々に述べていた。
その話の後で聴く、今年も呼んでもらえたステージで鳴る「ロックバンド」の音は、いつもとはまた違う響きがあった。
【1/17 ON SALE!!】SAKANAMON「ロックバンド」 MV
「僕等は此処に居るよ」と、流れるような時代の中でも、音楽を鳴らし続けてくれているSAKANAMON。
そのラフな集いだからこそ見られる景色を、もっと観たい、着いていきたい、とはっきり思わせてくれるステージだった。
いつだって、今のSAKANAMONが一番かっこよくて最強だ、と確信させてくれることに最大限の感謝を。
私立恵比寿中学
1. あなたのダンスで騒がしい
2. Family Complex
3. まっすぐ
4. シンガロン・シンガソン
5. なないろ
6. 自由へ道連れ
7. イート・ザ・大目玉
8. HOT UP!!!
私立恵比寿中学は、本日8月4日をもってグループ結成10周年を迎えた。そんな記念日を迎える場所として選んだのが、ここロッキンのLAKE STAGE。
本来であればワンマン公演を行ってもかなりの人が集まることが予想されるけれど、彼女たちはその道を選ばず、ロッキンのステージ、いわゆる『対外試合』で勝負することを選んでいる。
ステージに賭ける想いは、セットリストの内容からしても大いに察することができた。
まずは川谷絵音提供の「あなたのダンスで騒がしい」。クールなダンスナンバーかつ、川谷サウンドの特徴が前面に出た展開で観客を引きつける。
続いて岡崎体育提供の「Family Complex」で会場のボルテージを最高潮にしたところで、「まっすぐ」という名の変化球を投げる。
甘酸っぱく切ない気持ちがつづられた、エビ中の曲の中ではやや珍しいストレートなラブソング。
正直、予想はしていなかった。でも、少し不器用かもしれないけれどまっすぐな表現を貫き続けるエビ中にぴったりの流れだと思った。
個人的には、「Family Complex」の下記のフレーズからの「まっすぐ」の流れにグッときた。
今日の私の目を覚えていて 静かに燃える瞳の奥の美しき命
いつわりの愛ばかり 騒がしい時代の中
まっすぐ 君だけに ありったけ 愛を捧げよう
次の曲、「シンガロン・シンガソン」も、エビ中を象徴する一曲だ。
何回だって転んでもいい。難解だって挑み続ければいい。
そして何といっても、いちばん空が青いタイミングで聴いた「なないろ」。
今日は青のサイリウムが振れないかわりに、空が雲ひとつない真っ青でいてくれた。
「自由へ道連れ」は、もう自分たちの持ち歌なんじゃないかってくらい完全にエビ中色に染め上げていて圧巻だった。大人にも子供にもなれる彼女たちが、自分たちで育ててきた新たな武器。ラスサビを最年少メンバーである中山莉子さん⇒小林果穂さんが歌って締まるのもまた素晴らしい。
ラスト2曲は、フェスでは定番となったロックナンバー2曲を颯爽と披露し、すべてを出し切る。おそらく、ロックフェスのファン層に合わせたセットリスト。
「仮契約のシンデレラ」は、歌わなかった。
結成10周年の節目の日に歌うことで、多少は話題にもなったかもしれない。
でも、彼女たちはそれを選ばなかった。
不器用すぎるくらいまっすぐで、悩んだり転んだりしながらも美しく、たくましく、大人と子供の間を全力で生き抜くエビ中らしい選択だと心から思った。
彼女たちは「お客さんの笑顔がキラキラしていて、まぶしいです!」と言ってくれたけれど、こちらからしてみれば君たちの光が反射しているだけだよ、と言いたいくらいだ。いつにも増して、今日のエビ中は眩しいくらいにキラキラしていた。
改めて、結成10周年本当におめでとうございます。
言葉にはし尽くせないほど、エビ中のことが大好きです。
大好きなバンドと、大好きなグループが1日で見られる、奇跡みたいな日だった。
今日のことをできる限り忘れたくなくて、取り急ぎここまで書き殴ってみた。
忘れてしまいそうになったら、これを頼りにまた何度でも思い出せる。
月並みですが、音楽好きでいられてよかったなと心から思えた日でした。
本気出してやった暑さ対策のこととか、他に見たアクトのこととかも近いうち書きます。